この記事では、2026年に浪人をしようか悩んでいる受験生の皆さんのために、今年の受験事情から「浪人したらどうなるか」徹底予測していきます。
この記事を読まれている方の大半は大学入学共通テストを受験された方だと思います。
浪人生の減少は止まることなく続いています。2024年度の共通テストでは浪人生は約6.8万人まで減少し、全体に占める割合は約14%と過去最低を更新しました。1994年度には約19万人いた浪人生が、30年で3分の1以下になっているのです。
では、2027年度入試(2026年に浪人する人が受験する入試)についてはどうなるのでしょうか?今年の入試の動向から徹底予測していきます。
- 2026年に浪人する受験生は増えるのか
- 2027年度入試の環境はどうなるのか
- 浪人生活のリアルな辛さ
- 浪人するメリットとデメリット
- 浪人生に最適な予備校・塾の選び方
目次
2026年に浪人する受験生は増えるのか
結論から言うと、2026年も浪人生は減少する可能性が高いと考えています。
共通テストに占める浪人生の割合は年々減少しており、2024年度入試では約14%(約6.8万人)まで減りました。一方で現役生の割合は85%を超え、過去最高を更新し続けています。
この傾向が続く理由をいくつか解説していきます。
年内入試で進学先を決める現役生が増えている
近年の大学入試で最も大きな変化は、総合型選抜・学校推薦型選抜(いわゆる年内入試)の拡大です。
2022年度入試以降、全大学入学者のうち年内入試による入学者は5割を超え、一般選抜による入学者を上回りました。私立大学では約6割が年内入試で入学しています。
つまり、一般選抜を受験する前に進学先が決まる現役生が増えているため、「不合格だったから浪人する」という選択肢を取る人自体が減っているのです。
経済的に厳しい家庭が増えている
物価高や経済状況の影響から、浪人して予備校に通う費用を捻出することが難しい家庭が増えています。
また、奨学金制度の拡充により、第一志望ではなくても合格した大学に進学するという選択をしやすくなっていることも、浪人生減少の一因です。
「現役で行くもの」という価値観の浸透
かつては浪人して難関大学を目指すことが当たり前でしたが、現在は「大学は現役で行くもの」という価値観が広がっています。
現役進学率は92%を超えており、現役受験生の9割以上が現役で大学に進学しています。浪人という選択肢自体が、特別なものになりつつあるのです。
浪人生が増えないと考えられる理由
- 年内入試で早期に進学先を決める現役生が増えている
- 経済的に厳しくなっている家庭が増えている
- 「現役で行くもの」という価値観が浸透している
- 第一志望でなくても現役で合格した大学に進学する受験生が増えている
2027年度入試の環境はどうなるのか
では、2026年に浪人を決めた場合、来年受験することになる2027年度入試の環境はどうなるのでしょうか。
18歳人口はピークを迎える
2027年度入試を受験する現役生(2026年度の高校3年生)の18歳人口は約109.3万人で、ここ数年のピークとなります。
18歳人口の推移は以下の通りです。
| 入試年度 | 18歳人口 | 前年比 |
|---|---|---|
| 2025年度 | 約106.3万人 | ― |
| 2026年度 | 約109.1万人 | +2.8万人 |
| 2027年度 | 約109.3万人 | ピーク |
| 2028年度以降 | 減少に転じる | ― |
つまり、2027年度入試はここ数年では現役生が最も多い年ということになります。これは浪人生にとってはネガティブな材料に見えるかもしれません。
ただし、一般選抜のライバルは減っている
しかし、18歳人口が多いからといって、一般選抜の競争が激化するとは限りません。
先ほど説明した通り、入学者の5割以上が年内入試で進学先を決めています。つまり、一般選抜を受験する現役生の数は、18歳人口ほどは増えていないのです。
さらに、浪人生自体も減少傾向が続いています。一般選抜で戦うライバルの数は、見かけほど多くないと言えるでしょう。
新課程の心配は不要
2025年度入試から新学習指導要領に基づく「新課程入試」が始まりました。2025年度入試では、旧課程で学んだ浪人生のために経過措置が設けられていましたが、2026年度入試以降は経過措置がなくなりました。
しかし、2026年に浪人する皆さんは、現役時に新課程で学び、新課程の共通テストを受験しています。つまり、2027年度入試でも全員が同じ条件で受験することになるため、新課程に関する心配は不要です。
情報Ⅰについても、現役時に受験済みなので追加の負担はありません。
私立大学の半数以上が定員割れ
2025年度入試では、私立大学の約53%が定員割れとなりました。前年度の59%からはやや改善しましたが、依然として高い水準です。
特に地方や小規模の大学では定員割れが続いており、選ばなければ大学に入ること自体は難しくない「大学全入時代」が実質的に到来しています。
一方で、難関大学や有名大学には学生が集まっており、大学間の二極化が進んでいます。浪人してでも目指したい大学があるのであれば、しっかりと準備をして臨む価値は十分にあります。
浪人生活は本当に辛い(正直にお伝えします)
ここで、浪人を考えている皆さんに正直にお伝えしなければならないことがあります。
浪人生活は、想像以上に辛いです。
私は毎年、浪人を終えた生徒に「もう一年やる?」と聞いています。その答えは、例外なく「絶対に嫌」です。第一志望に合格した生徒も、惜しくも届かなかった生徒も、全員が同じ答えを返します。
それほどまでに、浪人の1年間は過酷なのです。
浪人生活が辛い理由
孤独との戦い
高校時代の友人は大学生活を楽しんでいます。SNSには楽しそうな投稿が流れてきます。一方で自分は毎日勉強。この孤独感は、経験した人にしかわかりません。
「落ちたらどうしよう」というプレッシャー
現役時は「ダメでも浪人すればいい」という逃げ道がありました。しかし浪人生には後がありません。「今年も落ちたらどうしよう」というプレッシャーは、想像以上に重くのしかかります。
モチベーションの維持が難しい
4月から翌年の2月まで、約11ヶ月間。この長い期間、モチベーションを維持し続けることは簡単ではありません。夏を過ぎると疲れが出てきて、秋には現役生が追い上げてきて、冬には焦りが生まれます。
「1年間、何も進んでいない」という感覚
大学生になった友人は新しい経験を積んでいます。就職した同級生は社会人として成長しています。自分だけが1年前と同じ場所にいるような感覚。これが精神的に堪えます。
それでも浪人を選ぶ価値はあるのか
ここまで読んで「やっぱり浪人はやめようかな」と思った人もいるかもしれません。
しかし、私がお伝えしたいのは「浪人はやめた方がいい」ということではありません。
辛さを知った上で、それでも「この大学に行きたい」「この1年で自分を変えたい」という強い意志があるなら、浪人する価値は十分にあります。
浪人を終えた生徒たちは「絶対に嫌」と言いながらも、こうも言います。
「でも、浪人して良かった」と。
辛い1年を乗り越えた経験は、大学生活でも、社会に出てからも、必ず自分の力になります。
2026年に浪人するメリットとデメリット
浪人生活の辛さを理解した上で、改めてメリットとデメリットを整理します。
メリット
①浪人生が減少しているため戦いやすい
浪人生がさらに減少することを考えると、1年しっかりと受験勉強をやり抜く決意をして臨めば、来年志望大学に合格する可能性は高まります。
ライバルとなる浪人生は30年前の3分の1以下。「浪人して厳しい環境を選んだ人が得をする」時代になっているとも言えます。
②新課程の心配がない
2025年度に浪人した人は、新課程への対応という追加の負担がありました。しかし、2026年に浪人する皆さんは現役時から新課程で学んでいるため、その心配は一切ありません。
情報Ⅰも含めて、現役時の勉強の延長線上で受験勉強を続けられます。
③今年の受験経験を活かせる
実際に受験した経験は、必ず来年に活かせます。共通テストの時間配分、二次試験の雰囲気、自分の弱点など、現役時に得た経験は貴重な財産です。
今年の反省を活かした1年にできれば、志望大学合格を手に入れることは十分に可能です。
④人間として成長できる
辛い1年を乗り越えた経験は、確実に人を成長させます。自分と向き合い、弱さを認め、それでも前に進む。この経験は大学受験以上の価値があります。
デメリット
①18歳人口がピークの年に受験する
2027年度入試は18歳人口がピークとなる年です。現役生の絶対数は多いため、人気のある大学・学部では競争が厳しくなる可能性があります。
ただし、一般選抜のライバルは年内入試の拡大により見かけほど増えていません。しっかりと学力を上げていれば、大きな問題にはならないでしょう。
②想像以上に辛い1年になる
先ほど詳しく説明した通り、浪人生活は精神的にも肉体的にも過酷です。「なんとなく浪人する」という覚悟では、途中で心が折れてしまう可能性があります。
③難関大学の人気は続いている
大学全入時代とはいえ、難関大学や有名大学の人気は依然として高い状況が続いています。「浪人すれば受かる」という安易な考えではなく、1年間で確実に学力を伸ばす覚悟が必要です。
④受験勉強を自己管理していく必要がある
高校という環境がなくなり、自分自身で学習を管理していく必要があります。規則正しい生活リズムを維持し、計画的に勉強を進められるかどうかが、浪人の成否を分けます。
2026年に浪人するメリットとデメリット
- 浪人生が減少しているため戦いやすい
- 新課程の心配がない(全員同じ条件)
- 今年の受験経験を活かせる
- 人間として成長できる
- 18歳人口がピークの年に受験する
- 想像以上に辛い1年になる
- 難関大学の人気は続いている
- 受験勉強を自己管理していく必要がある
2026年に浪人する受験生のための予備校・塾の選び方
浪人したら大手予備校に通うという人が大半ですが、近年は大手の予備校ではなく塾に通う浪人生も多くなってきています。
それは、今までと変わらず授業を受けて学習しても学力が上がらないと考える人が増えてきているからです。
生活リズムの整った浪人生活を送るためには大手予備校は最適かもしれませんが、規則正しい生活を送れるように対応している塾も増えてきています。
また、大手予備校で入会時に志望した大学を受験できた浪人生は5%以下、実際に第一志望の大学に合格した浪人生は数%というデータもあり、大手予備校で浪人して第一志望の大学に合格することは簡単なことではないことがわかります。
そのため、一人ひとりに学習内容を合わせ、毎日の学習をしっかりと管理するマナビズムさんや当塾のような学習管理を重視する大学受験専門の塾を選ぶ浪人生も増えてきています。
【関連記事】浪人で塾はあり?【自立学習塾と予備校を徹底比較】
2026年に浪人したら(まとめ)
以上のように、2026年に浪人することは決して楽な選択ではありません。18歳人口がピークを迎える中で、1年間しっかりと受験勉強を続ける覚悟が必要です。
そして、浪人生活は想像以上に辛いものです。孤独、プレッシャー、長期間のモチベーション維持。これらと戦い続ける1年間になります。
それでも、「この大学に行きたい」という強い意志があるなら、浪人する価値は十分にあります。
浪人生が減少し続けている今、覚悟を持って1年間努力できる人にとっては、第一志望大学合格のチャンスは確実に広がっています。新課程への対応も心配不要。現役時の経験を活かし、辛さを乗り越える覚悟を持って臨めば、難関大学合格も夢ではありません。
浪人を決めた皆さんにとっては大変な決断となりますが、こういう時だからこそ早め早めに来年の大学受験に向けて動き出しておきましょう。
ちなみに、アイプラスでは、毎年2月から浪人を決めた高校3年生が学習を始めています!
大手予備校の浪人生の授業が始まるのは4月の半ばです。それまでの時間は1年で見れば非常に大きな差になります。浪人を決めた人は予備校や塾に通ってからではなく、いますぐ来年に向けて受験勉強を再開しましょう!
また、下に関連記事も紹介していますので、ぜひご確認ください!
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どこよりも具体的に、学習状況と志望大学に合わせた学習方法をお教えします!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
- 浪人するかどうか迷っている
- 来年の大学受験や志望大学の対策に不安がある。
- 今年の大学受験の勉強の反省点を見つけて欲しい
- 学習したことが身についているのかチェックして欲しい
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