高2生に読んでもらいたい!名古屋大学を目指すなら今年が最重要!

高2生に読んでもらいたい!名古屋大学を目指すなら今年が最重要!

名古屋大学受験を目指している、高校2年生の皆さん!

もう大学受験のための学習をはじめていますか?

先日も、高校2年生の方からの相談を受けましたが、まだ名古屋大学受験の準備をはじめる人が多いのがこの時期です!

指導の経験上、名古屋大学の合否は高2の終わりには見えている場合がほとんどです。

浪人生ですら、1年で名古屋大学に進学できているのはごくわずかであることを知れば、高校2年生の過ごし方がいかに重要であるかがわかると思います。

今回は、名古屋大学受験対策の考え方と、高2のうちに進めておいてもらいたい学習について紹介します!


まず受験科目を正確にわかっているか確認しよう!

意外とわかっていない人も多いのが、次にあげるようなことです。

・センター試験で受験が必要となる科目は何なのか
・センター試験で、どれくらいの点数を取ればいいのか
・志望している大学・学部の個別学力検査(2次試験)の科目数やどの科目が必要なのか

皆さんはちゃんと調べてありますか?

これは、名古屋大学の学部ごとでも大きく異なります。

センター試験については、文系・理系での違いと、学部による違いが多少ありますが、個別学力検査(2次試験)については、各学部で大きく異なります。

名古屋大学の前期入試の個別学力検査(2次試験)の内容

文学部:国語・地歴1科目・数学・英語 4教科

教育学部:国語・数学・英語 3教科

法学部:数学・英語・小論文 2教科+小論文

経済学部:国語・数学・英語 3教科

情報学部(人間・社会情報):英語・地歴または数学 2教科

※ここまでの数学は文系数学(数学I・A・II・B)

情報学部(自然情報):数学・理科1科目・英語 3教科

情報学部(コンピューター科学):数学・理科2科目(物理+1科目)・英語 3教科

理学部:国語・数学・理科2科目・英語 4教科

医学部医学科:国語・数学・理科2科目・英語 4教科+面接

医学部保健学科:数学・理科2科目・英語 3教科

工学部:数学・理科(物理・化学)・英語 3教科

農学部:数学・理科2科目・英語 3教科

※ここまでの数学は理系数学(数学I・A・II・B・III)

このように、個別学力検査(2次試験)のレベルまで上げておかなくてはいけない科目を知れば、名古屋大学を目指す高校2年生が、優先的に大学受験の対策をしておきたい科目が見えてきます。

それは、

数学英語です。

次に、

文系の場合は国語、理系の場合は理科1科目です。

以上の3教科を、高2のうちにしっかり学習しておく必要があります!

名古屋大学に限らず、国公立大学受験の対策は、個別学力検査(2次試験)で受験する科目を最優先に取り組むのが鉄則です!

それは、なぜでしょうか。それは、センター試験の個別学力検査(2次試験)の性質の違いにあります。


センター試験と個別学力検査の性質の違い

センター試験と個別学力検査で求められる学力

名古屋大学の合格で必要となる、センター試験の得点率は、おおよそ80%前後(医学科は90%)です。

これは、センター試験全科目での得点率なので、個別学力検査(2次試験)で受験する科目のセンター試験の得点率ではありません。

当たり前ですが、個別学力検査(2次試験)で受験する科目については、それ以上センター試験で得点できるようにしておかないと、個別学力検査(2次試験)に太刀打ちできません!

名古屋大学の個別学力検査(2次試験)のレベルはセンター試験よりもずっと上です。

センター試験本番までに、合格に必要な得点率を取れるようになっても、その後の1ヶ月半ほどの期間で、個別学力検査(2次試験)に必要な学力をつけることは困難です。

また、高3になると、センター試験だけで受験する科目の受験対策も必要になってくるので、個別学力検査(2次試験)で受験する科目の学習の時間を十分に取りづらくもなります。

このことから、個別学力検査(2次試験)で受験する科目の大半については、高2の終わりまでに、センター試験で70%以上(医学科は80%以上)取れるようにしておきましょう!

できれば、2019年のセンター試験の問題を実際に時間通りに取り組んでみることをオススメします!

そして、もう一つ忘れてはいけないのが、皆さんがセンター試験を受験する最後の学年になるということです。


現役合格も浪人も厳しい!?翌年からは新テスト(大学入学共通テスト)に!

知っての通り、皆さんが大学受験をする翌年からは、今までのセンター試験に変わって、大学入学共通テストが導入されます。

移行措置については全くわかりません。

試験形式の変更のため、実質移行措置がないという可能性もあります。

しかも、新しいテストのため、得点率などのデータは全くありません。

これは、高1生にも言えることですが、残念ながら浪人した場合のリスクは大きいと考えられます。

そして、このことから、国公立大学志望の受験生が浪人を避ける動きをする可能性が高いので、確実に受かりそうな大学に受験がシフトする可能性があります。

簡単に言うと、センター試験の結果によっては、東大・京大・阪大などの他の上位国公立大学を考えていた受験生が、名古屋大学受験に切り替える可能性が高い!

制度の変更によって、受験生が下位の大学に流れ込むことはよくあることです。

(私大では、ここ数年そのような動きが大きくなっています。)

以上のことからも、万全な状態で、名古屋大学の受験にのぞめるようにしておくためにも、高校2年生学習が最重要になってくると考えておいてもらえたらと思います!


長い人生のたかだか2年足らずの努力で結果が大きく変わります!

もしかしたら、もう大学受験対策を考えなくてはいけないの?

なんて思っている人もいるかもしれません。

でも、長い人生の中で考えたら、2年足らずの努力や苦労はほんのわずかなことです。

特に愛知県は、魅力的な私立大学が少ないと言われていることからも、地元では私立大学に進学するのと、国公立大学に進学するのとでは、将来の選択肢が大きく変わってしまうことも事実です。

18歳という年齢が、人生の大きな分岐点になることはまぎれも無い事実です。

そして、大学受験から先の人生は、自分で責任を取っていくことになります。

名古屋大学の合否も、皆さん自身のこれからの行動の結果です。

今からなら、未来はいくらでも変えていけます!

この記事が、名古屋大学を目指す高校2年生の皆さんの、意識や行動を変えるきっかけになれば嬉しいです!